52:名無しNIPPER[saga]
2017/06/11(日) 23:19:27.96 ID:BCTrOgblO
顔が熱くなっていくのが分かった。
私は照れていた。
千歌ちゃんの言葉に照れて、状況に照れて。
照れくさくて、千歌ちゃんの顔が見れなかった。
「あっちの水はあーまいよー」
小声で楽しそうに歌う千歌ちゃん。
私もそれに合わせて鼻歌を重ねた。
「あ、曜ちゃん! 発見!」
「今年は、けっこう多いね」
数匹程がかたまって点滅していた。
「やっぱり、イルミネーションとかとは違う温かさを感じるよ〜」
「千歌ちゃん、上見なよ」
「うん?」
「星の光とホタルの光が混ざって、めっちゃロマンチック」
空に伸びる木々の周りを浮遊している。
光が波のように連なっていく様は、とても幻想的で。
「すごいね〜」
首が痛いほど、千歌ちゃんと眺めた。
ホタル達は、まるで星になっていくようだった。
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