149:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 01:59:48.54 ID:hVoKMaCTO
寝苦しいながらも、私は少しだけ眠った。
何度か起きて、水を飲んだ。
昼時になり、お腹も空かず、飲むタイプのゼリーをすすり、また横になった。
締め切ったカーテンから、茜色の西日が射しこんだ頃、もう一度目が覚めた。
「曜ちゃん、起きた?」
「梨子ちゃん……」
喉はだいぶマシになっていた。
「寝ぼけてる。千歌だよ」
「ち、か、ちゃん」
だるい体を起こす。
「いいよ、寝てなよ。声、ちょっとハスキーだね」
押し戻される。
「来てくれたの……」
「元気そうだったら、一緒にみかん食べようと思って」
千歌ちゃんがみかんを二個取り出して、自分の頬っぺたにくっつける。
可愛らしい。
「ありがとう……でも、まだお腹空かなくて」
「だよね〜、早く元気になるように、これ持ってきた」
CDプレーヤー。
どこかで見たことある。
そうだ、梨子ちゃんの。
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