恵美「あの人と、結婚した。」
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80:連投すみません ◆T4kibqjt.s[saga]
2017/06/28(水) 22:23:38.67 ID:MnDf8Ffv0
「おぉー…どれもいいな!明後日事務所の皆に自慢していいか?」

「ちょっとちょっと、その前に見せてよー。…んーまぁいいけど、あんまりやり過ぎちゃダメだよ?また小鳥から怨念たっぷりのメッセージが届いてくるのやだからね」

「え、そんなんあったの?はは、どーせリア充爆発しろとかそんなんだろ?」

「いや、違うよ?…………………見る?」

笑いながら軽い調子で聞いてくるPに、アタシが低いトーンで重々しく返す。消したら色んな意味で呪われそうで消せないでいた、呪いのメッセージ。アタシはそれを読んで、三十路(しんり)の扉を開いた女性の闇は深いんだと思い知った。

「…いやいい。なんかすげぇ生々しい事書かれてそう」

そんなアタシを見て何かを察したのか、Pは諦めたみたい。はい、その通りでーす。あー、今でも文面を思い出すと胃がきゅってなるよ…。アタシ、ホントPに選んで貰えて良かったなー。

「にゃはは…まーそれは置いといて!どーする?お風呂とご飯、どっちも準備できてるよ」

「んじゃ恵美と一緒に風呂に入った後に恵美に食べさせて貰おうかな」

「お、中々贅沢言うねー。それじゃアタシもPにそれなりのリクエストしていいって事?遠慮なくPに甘えちゃうよ?」

アタシばっかり満たされてちゃダメだもんね。ちゃんとPの甘えて欲しい願望も満たさないと。交換条件っぽい体にしたのは、Pが間違った負い目を感じないように。

「…!おういいぞ!っていうかむしろ何もなくても甘えてくれ!いつでもどんとこい!」

にこにこと嬉しそうにしながら、Pが拳で胸をどんと叩く。可愛いなぁと思うと同時に、鈍い音が鳴るほどの強さで叩いてるのに全然痛そうじゃないPに感心する。男の人って凄いなぁ。

「はいはい、気が気が向いたらねー。んじゃ洗いっこしよっか。あ、イタズラしちゃだめだよ?」

悪さをしそうなPに、あらかじめ釘を刺しておく。しゅんとされて胸が痛むけど、ここは厳しく行かないとね。

「…ダメ?」

「だーめ。ほら行こっ」

アタシ達は手を繋いで、バスルームに向かった。



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