【ミリマス】「なぁ、聞いてほしいことがあるんだ」
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24:名無しNIPPER[saga]
2017/06/29(木) 00:56:10.84 ID:4d5fZyT7O
40代半ばともなれば、1年など瞬く間に過ぎてゆく…ハズだった。
けれどこの2ヶ月強は、丸1日眼を閉じて過ごすほどに長く感じられた。
仕事が手につかなかったわけではない。
むしろ、自分でも驚くほどの気力の充実ぶりだった。
それなのに、長い。
時間が過ぎてゆかない。
もちろん理由は分かっている。
木下ひなただ。
正確には、その母親だ。
両親を伴っての上京、と社長からは聞いていた。
つまり、会える。
旧姓田村奈央子に。
伴侶と娘の横に並んだ『かつての知人』に何ごとかを期待するほど若くはない。
何より、そんな度胸も甲斐性もない。
それでも、時間はゆっくりと流れた。
セミの声をBGMにしながら。
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