2: ◆nIlbTpWdJI[saga]
2017/06/06(火) 00:01:18.45 ID:M0dxYweBo
六月六日。今日は私の誕生日だ。
ボッチの私は、誕生日でも関係なくボッチだった。
リア充みたいなお誕生日会なんてこれっぽっちも縁がなかった。
私を祝ってくれるのは家族くら。
それで充分すぎるほど幸せだ。
それでも、誕生日ということを誰かに聞いてほしかった。
昔は押入れや物置でこっそりトモダチとこんな感じにボッチの誕生日を歌っていた。
ヘンなヤツだからひっそり日陰にいるのが当たり前。
ずっとずっとそう思っていた。
ぼんやりとオレンジが包む部屋の中で日陰者のささやかなお誕生日会が過ぎていく。
「ボッチバースデーディア……ショーコチャーン!」
ボッチだけど、私のそばにはいつもトモダチがいてくれた。
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