星輝子「ぼっち・ばーすでー・とぅー・みー」
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15: ◆nIlbTpWdJI[saga]
2017/06/06(火) 00:13:32.72 ID:M0dxYweBo

「しょ、輝子!? ど、どうした? やりすぎちゃったか!?」

「ち、違う、違うんだ親友……! もう、胸がいっぱいで……!」

ずっと独りぼっちだった誕生日。
キノコたちはいつも支えてくれた。
でも、今年はもっといっぱいの人に囲まれている。
それが、どうしようもないほどあったかくて溢れるのがもったいないけれど目から溢れるくらいに。

「私、今……!すごく嬉しいんだ……! ありがとう……みんな……!」

涙で顔がぐっしゃぐしゃだし、0時をすぎた真夜中で裸足のまま。おとぎ話どころか笑い話にもならない恰好だけど、少しでもこの気持ちをみんなに伝えたかった。
嬉しくて、感謝の気持ちでいっぱいのいまの私を精一杯伝えようとした。

たぶん、ひどい顔だったと思う。だけど、私は嬉しいからずっと笑っていた。

「どういたしまして」

親友は、私のぐしゃぐしゃの笑顔を見て、笑ってくれた。
誕生日って、こんなに嬉しい日なんだな……

「よし。みんな!」

親友がみんなに声をかける。

「解散する前に、ケーキのロウソク吹き消すヤツやるか!」

「わ、わかりました……」

「電気消しますよ!」




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