【オリジナル】「サキュバスといっしょ」【SS】
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93: ◆h8PchLJM6BH7[saga]
2017/06/10(土) 05:13:47.10 ID:I+xmhkeu0
サムライ「……何やら訳があるようでござるな。拙者に話してはもらえぬだろうか。生憎剣しか人並なものはござらんが、案外どうにかなるものでござる」
アリサ「……お姉ちゃんを安心させたいの」
サムライ「姉君を……」
アリサ「……あたしのお姉ちゃんバカなの。掃除したら物壊すことよくあるし、料理は火を使えば絶対焦がすし力仕事できないし、っていうかあたしより弱いし、なのにお姉さんぶって面倒事背負うし、泣き虫で、心配症で――」
サムライ(けちょんけちょんでござる)
アリサ「――でもすっごく優しくて、大好きなの。……あたし、今年成人したのにまだ子供扱いされて……何をするのも心配されて……」
アリサ「だからあたし一人で冒険に出たの! 珍しいもの見て! お宝手に入れて! 困難を乗り越えて! それで――」
アリサ「それで、全部お姉ちゃんに話すの……あたしにかかれば世界なんて大したことなかったって! もう一人で何でもできるって!」
アリサ「……だから、安心してって」
サムライ「……」
アリサ「やだよぉ……! こんなところで諦められないよぉ……!」
サムライ「……あい分かった」
アリサ「……?」
サムライ「拙者に任せるでござる。力が無ければつけるだけのこと」
サムライ「弟子となり、剣の修業をするのでござる。拙者でよければ指南致そう」
サムライ「世界の一つや二つ、乗り越えさせてみせようではないか」
アリサ「あ……! うん! お願いします!」
サムライ「うむ」
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