60: ◆B5ymTArqK7WC[saga]
2017/06/25(日) 22:50:12.85 ID:zAdp1Ne/0
その日の夜 磯村自宅近くの路地
磯村は自宅までのいつもの道のりを、少し疲れた様子で歩いていた。
警察に梅沢の持ち物が渡った事が気がかりだった。もちろん最低限の処理はしてあるが、自宅に保管することにしていた為、処理は甘い。データはいくらか復元されてしまうだろう。
だがあの計画が露見するまでの事態にはなるまい。いや、そうでなくては困る。なんとしても計画は完遂しなければ……。殺された梅沢の最期の悲願だったのだから。
ドン!
その時、突如胸に衝撃が走った。痛みで思わずその場にうずくまる。走り去る人影が右目の端に映った。
拳銃で撃たれたのだ。それもおそらくあいつらに。梅沢を殺した裏切り者め……!
おそらく折れているであろう肋骨をかばいながら、磯村は携帯電話を取りだした。
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