20: ◆B5ymTArqK7WC[saga]
2017/06/07(水) 22:50:36.74 ID:iS9+QR8I0
鑑識の部屋
右京「米沢さん」
米沢「杉下警部! どうやら大変なことになってるみたいですなあ、公安局に捜査権が移るなんて。前代未聞の事態にわたくし、驚きのあまり
右京「すいません米沢さん、新しく分かった事というのは?」
米沢「ああ、申し訳ない。こちらをご覧ください。現場付近の足跡から採取された物の成分表なのですが……これ」
右京「これは……薬剤でしょうか」
米沢「ええ。それもかなり特殊な薬剤です。自分も及ばずながらこの鑑識で長くやってきましたが、みたことがありません」
亀山「米沢さんが見たことがないなんてあり得るんすか?」
米沢「最近はシビュラによるストレスチェックなんかが普及して、そのストレス値を下げる薬剤なんかが急速に広まってるんです。出回ってる物の中にはかなり強力で危険な物もあるようです。どんどん新手の物が出てくるもんですから、法整備がおいつかないんですな」
右京「では、今回発見された薬剤は?」
米沢「相当強力と思われます。しかも先ほども申し上げた通り、そこらの闇市に出回ってるような物とは一線を画するかなり特殊な物です。相当の知識を持った人間が作ったものと考えてよいかと」
右京「ということは、かなり希少なもの?」
米沢「でしょうな。少なくとも欲しいからといって手軽に手に入るものではありません」
右京「そうですか……」
米沢「これ1つだけじゃありません。まるで薬品の博物館のごとく、かなりの物質が混在して見つかりました」
亀山「犯人はよっぽどのヤク中だったんですかね」
右京「……」
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