3:名無しNIPPER[saga]
2017/06/04(日) 20:15:04.27 ID:PSKJ5d5Io
「……それで、あなたもそのクチですか?」
ありすは自作のストロベリーパスタを食べながら、面倒くさそうに言った。
いつの間に入ってきていたのか、事務所の中には黄緑の目に痛いスーツを着た女性がいた。女性はニコニコと笑顔を浮かべてはいるが、けっして楽しんでいるというわけではない。
というよりも、笑顔の中にある心情が読めない。
煮ても焼いても喰えなさそうな人ですね、とありすは内心で評価した。
「シャワーを借りたいのなら勝手にしてください。お手洗いもありますよ」
「ふふ、貴女とのお風呂にはたいへん興味ありますが、そうではありません」
誰が一緒に入ると言った。手をわきわきさせるな、その指の動きはなんだ、中指と人差し指をうねうねと動かして、まるで何かの中に入れて掻き回すような動きだ。意味がわからない。
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