1: ◆2tw7Ji6IluEW
2017/06/04(日) 13:43:10.21 ID:gLJBB4Bk0
梅雨ってほんと嫌い。雨がよく降るから、濡れるのが嫌だし、髪の毛が痛んじゃうから最悪。だから、学校とプリパラ以外ではなるべく外には出たくない。
なのに、そんな日に限って、ママからおつかい頼まれちゃって、仕方なく今は外にいる。おつかいは終わったし、早く家に帰りたいなあ。
そう思いながら、早歩きで家に帰る途中で、ふと思ったことがあった。あの2人なら梅雨の時、どうしてるのかなと。
ちりはお嬢様だしそもそも雨の中外に出なさそう。車で送ってもらってるし、そもそもおつかいなんて頼まれなさそうだし。
ペッパーは……なんか普通に外に遊んでるイメージしかない。前にサパンナで雨乞いしてた話してたし、それ以外のイメージが全く思い浮かばない
「うほほーい!」
そうそうこんな感じこんな感じ。
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2: ◆2tw7Ji6IluEW[saga sage]
2017/06/04(日) 13:46:34.72 ID:gLJBB4Bko
……あれ?今、ペッパーの声が聞こえたような。なんとなく横を見てみると。
「うっほほーい!雨だ雨だー!」
ほんとにペッパーがいた。
3: ◆2tw7Ji6IluEW[saga sage]
2017/06/04(日) 13:50:30.00 ID:gLJBB4Bko
とりあえずペッパーを連れていかないと。いつまでも雨の中外で遊んでるのを見過ごす訳にもいかない。
「ほら行くよ!」
「のんの家か?」
「そうじゃなくて!」
4: ◆2tw7Ji6IluEW[saga sage]
2017/06/04(日) 13:56:32.85 ID:gLJBB4Bko
ペッパーのほうが背が高いから、ペッパーが傘をさす。私の傘なのになんか変な感じ。
「なんであそこで遊んでたの?」
「んー?かーちゃんいなかったし、つまんなかったから!」
「はあ、そう言うことね」
5: ◆2tw7Ji6IluEW[saga sage]
2017/06/04(日) 14:03:16.42 ID:gLJBB4Bko
「それにペッパーが風邪ひいちゃったら、私が寂しくなっちゃうから」
「のん……」
「ライブができなくなったら困るし、ノンシュガーにはペッパーがいないとダメ。だからペッパーには元気でいてほしいの!」
「……わかった。のんがそう言うなら約束する!約束、大事!」
「ありがとう、ペッパー。約束ね」
6: ◆2tw7Ji6IluEW[saga sage]
2017/06/04(日) 14:09:12.94 ID:gLJBB4Bko
そんなことを話してるうちに気がつくともう家の前。とりあえず早く家に入りたい。
「ただいまー」
「おかえり、のん。あら、ペッパーちゃんも一緒なのね」
「うん、傘さしてないのに外いたの見たから。シャワー浴びさせてもいいよね?」
7: ◆2tw7Ji6IluEW[saga sage]
2017/06/04(日) 14:12:20.34 ID:gLJBB4Bko
「のん?」
ペッパーの一言でハッとした。私ったら何考えてるんだろう。
「ごめんごめん、これで早く拭いて」
8: ◆2tw7Ji6IluEW[saga sage]
2017/06/04(日) 14:18:41.11 ID:gLJBB4Bko
「じゃあここで脱いでシャワー浴びてきて」
「のんは入らないのか?」
「え、別に私は濡れてないから」
「あたい、のんと一緒がいい……」
9: ◆2tw7Ji6IluEW[saga sage]
2017/06/04(日) 14:27:14.35 ID:gLJBB4Bko
ペッパーがシャワーを浴びている。小学1年生のくせに体はなんだか大人っぽくて羨ましい。
「のん、背中洗って!」
「はいはい」
10: ◆2tw7Ji6IluEW[saga sage]
2017/06/04(日) 14:39:08.97 ID:gLJBB4Bko
そんな感じでシャワーは普通に浴び終わって、私の部屋にペッパーといる。外は相変わらずの雨。
「ペッパー、このあとどうするの?」
「うーん、わかんない!」
「だよねー」
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