【僕だけがいない街】「悟と過ごした時間があったから、あたしは幸せになれた」
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10
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◆pYeaDGyi0Qrt
[saga]
2017/06/04(日) 09:46:28.50 ID:GQ1RtyMX0
そしていつしか――
〔あたしじゃなくて、悟に助かって欲しい〕
以下略
AAS
11
:
◆pYeaDGyi0Qrt
[saga]
2017/06/04(日) 09:48:50.06 ID:GQ1RtyMX0
こんなの、悟に聞かれたら、馬鹿って言われるに違いない。
でも、それを聞いてくれる悟は、もうずっと眠ったままだ。
だからあたしは、『もしあの時に戻れたなら、悟を拒絶したい』そう思うにまで至っていた。
あたしが例え虐待され続けて、もしそれで死んでしまって、そんな未来があったとしても、悟には生きていて欲しい。
そう思えるだけのものを、あたしは充分に悟から貰った。
以下略
AAS
12
:
◆pYeaDGyi0Qrt
[saga]
2017/06/04(日) 09:49:37.67 ID:GQ1RtyMX0
それでも。
あたしは、思わずにはいられないのだ。
以下略
AAS
13
:
◆pYeaDGyi0Qrt
[saga]
2017/06/04(日) 09:56:20.19 ID:GQ1RtyMX0
「……思い上がりだべ」
朝の歯磨きを終えて、唾を吐き出すと、鏡に映る自分に、悪態をついた。
本当に、あたしは、駄目だね。
以下略
AAS
14
:
◆pYeaDGyi0Qrt
[saga]
2017/06/04(日) 09:58:13.33 ID:GQ1RtyMX0
「……一限目は遅刻して行くべか」
もうずっとしていなかった遅刻だけど、今日はなんだか本当にあの頃のあたしへ戻ってしまっているような気がして、みんなと会うのが少し、躊躇われた。
以下略
AAS
15
:
◆pYeaDGyi0Qrt
[saga]
2017/06/04(日) 10:04:08.95 ID:GQ1RtyMX0
ざぁーー、ばしゃばしゃ、キュッ……。
水で顔を軽く洗うと、暗闇の中にあの日々の光景が浮かび上がった。
以下略
AAS
16
:
◆pYeaDGyi0Qrt
[saga]
2017/06/04(日) 10:06:20.19 ID:GQ1RtyMX0
「……ふふ、読んで見ると意外と面白いべ」
時々挟まるユーモアに、軽く笑みが溢れる。
何度も読むのは、単に悟のことを知りたかっただけではなく、この漫画が色眼鏡なしに面白いことに所以した。
以下略
AAS
17
:
◆pYeaDGyi0Qrt
[saga]
2017/06/04(日) 10:08:08.26 ID:GQ1RtyMX0
あたしのヒーロー。
それと同時に、みんなのヒーローでもあった悟。
みんなの一人ぼっちを無くそうとして奮闘した、勇気がある少年。
あたし達を背負って戦う姿はこの漫画のヒーローそのものだ。
以下略
AAS
18
:
◆pYeaDGyi0Qrt
[saga]
2017/06/04(日) 10:08:42.60 ID:GQ1RtyMX0
以下略
AAS
19
:
◆pYeaDGyi0Qrt
[saga]
2017/06/04(日) 10:13:52.07 ID:GQ1RtyMX0
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―――
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以下略
AAS
20
:
◆pYeaDGyi0Qrt
[saga]
2017/06/04(日) 10:16:43.03 ID:GQ1RtyMX0
とにかく学校へ向かおうと、鞄を手に取ろうとする。
そして次の瞬間あたしは、驚愕することになる。
「……嘘」
以下略
AAS
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