11: ◆eF65jN7ybk[saga]
2017/06/04(日) 01:57:35.86 ID:wOH40UWj0
「……そっかぁ。そう、ですよね。うん、そうだよね」
春香は何かを納得したようだ。その瞳に迷いは見えない。春香は真っ直ぐこちらに顔を向けて目を合わせてきた。
澄んだその瞳に映るのは希望か、それとも未来か。
「アイドルがなんだろうっていうこの問いに答えなんて多分一生かかっても出ないと思います。だって応援してくれている人の数だけその人のアイドルがいるんです。だからそのみんなのアイドルに少しでも近づけるなら、私はそれでいいかなって。ううん、それが、いいかなって」
すぅと春香は息を大きく吸い込んだ。
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