82: ◆b2/ys3/tgw[saga]
2017/06/03(土) 23:33:02.32 ID:vaSvTruRo
飴色のグラスを口元に近づけ、一口。
「甘くて美味しい……!
さくらんぼの甘さがじんわり口の中に残って、後から香りが抜けてく…」
83: ◆b2/ys3/tgw[saga]
2017/06/03(土) 23:33:31.95 ID:vaSvTruRo
「名前も多田様好みかと思いまして」
「キッス・イン・ザ・ダーク……」
84: ◆b2/ys3/tgw[saga]
2017/06/03(土) 23:34:13.19 ID:vaSvTruRo
「そうだな、既存概念に囚われない。それがロックだ」
そう言って夏樹は自らのグラスを飲み干した。
85: ◆b2/ys3/tgw[saga]
2017/06/03(土) 23:34:40.98 ID:vaSvTruRo
「今日はありがとうな」
そう言って夏樹は札を差し出す。
86: ◆b2/ys3/tgw[saga]
2017/06/03(土) 23:35:09.65 ID:vaSvTruRo
李衣菜は最後にもう一つお辞儀をして、
夏樹はじゃあまた、と片手を上げ、店を出た。
ギターを背にした二人を見送ると、外からバイクの排気音が聞こえた。
87: ◆b2/ys3/tgw[saga]
2017/06/03(土) 23:35:36.37 ID:vaSvTruRo
しばらくしてから、とあるお客様が夏フェスのポスターを置いていった。
宣伝のため貼らせてほしいとのこと。
88: ◆b2/ys3/tgw[saga]
2017/06/03(土) 23:36:12.33 ID:vaSvTruRo
私はとあるバーのマスター。長年この仕事を続けていると、時折珍しいお客様も訪れる。
今日のお客様は、ギターを背負った小柄な女性。
89: ◆b2/ys3/tgw[saga]
2017/06/03(土) 23:36:40.46 ID:vaSvTruRo
【とあるバーとロックな二人】
90:名無しNIPPER[sage]
2017/06/03(土) 23:36:47.81 ID:Fhj5CssnO
李衣菜はシンデレラ飲んだことなかったっけ…
jewelriesで
91: ◆b2/ys3/tgw[saga]
2017/06/03(土) 23:39:38.15 ID:vaSvTruRo
多田李衣菜、木村夏樹編 これで終わりです。
書き溜めは以上です。
92: ◆b2/ys3/tgw[saga]
2017/06/03(土) 23:40:27.75 ID:vaSvTruRo
>>90
すいません勉強不足でした……!
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