6: ◆iEoVz.17Z2[saga]
2017/06/03(土) 03:02:07.44 ID:JsRVUgr30
「待ってたわ」
海未「…あの」
「まぁとりあえずそちらのほうに座ってください」
7: ◆iEoVz.17Z2[saga]
2017/06/03(土) 03:03:47.98 ID:JsRVUgr30
海未「………」ペラペラ
海未「……!!」
「そこに書いてある通り遺産の方は全て海未さんが相続する、と書いてあるので遺産の全ては海未さんに渡ります」
8: ◆iEoVz.17Z2[saga]
2017/06/03(土) 03:05:08.46 ID:JsRVUgr30
海未「………」
海未(もしもお金で命が買えたなら私はきっと死んだ親の命を買っていたと思います、例え全額失おうとも私の気持ちは揺るがないでしょう)
海未「…なんでもいいんですか?」
9: ◆iEoVz.17Z2[saga]
2017/06/03(土) 03:05:51.48 ID:JsRVUgr30
「しょ、正気ですか?!」
海未「偽りでもいいから欲しいんです…!独りじゃないって思える場所が…隣にいてくれる人が欲しいんです…!」
「……」
10: ◆iEoVz.17Z2[saga]
2017/06/03(土) 03:06:53.58 ID:JsRVUgr30
海未「……はぁ」
海未(偽りでもいいから欲しかった)
海未(愛が、私の心に空いた穴を埋めてくれる愛情が欲しかった)
11: ◆iEoVz.17Z2[saga]
2017/06/03(土) 03:08:02.58 ID:JsRVUgr30
ポロポロ
海未(傘をさしてるのに私の傘の下では小雨が降り出した)
海未「私も…私も…!」
12: ◆iEoVz.17Z2[saga]
2017/06/03(土) 03:09:26.56 ID:JsRVUgr30
海未「朝…なのでしょうか……?」
海未(朝なのにとても空が暗かった、街灯の明かりがつくほどで少しの光でも眩しく感じるほどだった)
キラキラキラ
13: ◆iEoVz.17Z2[saga]
2017/06/03(土) 03:10:03.47 ID:JsRVUgr30
〜
ピピピピ!
海未「…朝ですか」
14: ◆iEoVz.17Z2[saga]
2017/06/03(土) 03:10:59.77 ID:JsRVUgr30
「今日は海未さんにお話があります、食堂に行く前に少しお話をしましょう」
海未「は、はい…?」
「海未さんのお部屋、お邪魔してもいいですか?」
15: ◆iEoVz.17Z2[saga]
2017/06/03(土) 03:11:58.63 ID:JsRVUgr30
海未「…どうしてその話を?」
「海未さんの話を聞いてあの後どうしようかと思ったの」
「今言ってもらった通り海未さんが偽りでもいいから愛してもらいたいって言ってたけど私からしたらまったくよくないのよ」
16: ◆iEoVz.17Z2[saga]
2017/06/03(土) 03:12:57.19 ID:JsRVUgr30
「そしたらね、みんな口を揃えてこう言ったわよ」
「もちろん!ってね」
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