【デレマス時代劇】塩見周子「おのろけ豆」
1- 20
4:名無しNIPPER[saga]
2017/06/02(金) 12:07:59.35 ID:pVIxyO240
2人にはある共通点があった。

時折、妙に強情な態度をとることである。

周子が、形式だけでいいものを
以下略 AAS



5:名無しNIPPER[saga]
2017/06/02(金) 12:09:38.67 ID:pVIxyO240
2人の両親は、土地柄と職業柄もあって仲が良かった。

しかし彼女達は、自分たちの娘らが

親しくなるとは予想もしていなかった。
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[saga]
2017/06/02(金) 12:10:10.37 ID:pVIxyO240
周囲が「おのろけ」に呆れるほど、

周子と紗枝はぴったり寄り添って大きくなった。

「紗枝はん」
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[saga]
2017/06/02(金) 12:10:59.59 ID:pVIxyO240
この2人は、また、新しい遊びをよく思いついた。

その中で一等気に入っていたのは、『茶会話』であった。

これは、2人が形式張った、
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[saga]
2017/06/02(金) 12:11:44.13 ID:pVIxyO240
たとえば葛餅は『嫌い』。

ひなあられは『おめでとう』。

最中は『退屈』。
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[saga]
2017/06/02(金) 12:12:14.66 ID:pVIxyO240
打ち合わせもせず、気にくわない相手に2個

葛餅を送ってしまった時など、互いに笑いを堪えるのに苦労した。

無論その人は遊びなど知らないから、きょとんとする。
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[saga]
2017/06/02(金) 12:13:41.18 ID:pVIxyO240
さて、周子が京に帰ってきたのは、この紗枝に会うためであった。

今度開かれる茶会は、紗枝が最後に参加するもの。

紗枝は肺に水がたまる病にかかって、現在療養中の身。
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[saga]
2017/06/02(金) 12:14:45.46 ID:pVIxyO240
だが、2人を決定的に引き裂いてしまう出来事があった。

周子は、まだ紗枝が元気だった頃に、

彼女が大切にしていた茶器を借りた。
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[saga]
2017/06/02(金) 12:16:20.26 ID:pVIxyO240
周子は、それをなだめるために、

彼女の好物である羊羹を茶会のたびに持って言った。

無論、謝罪の意味が当てられている。
以下略 AAS



13:名無しNIPPER[saga]
2017/06/02(金) 12:17:26.82 ID:pVIxyO240
こうなってくると周子も頭にきて、

茶会に顔を出さなくなってしまった。

それどころか、京の町から飛び出してしまった。
以下略 AAS



14:名無しNIPPER[saga]
2017/06/02(金) 12:17:58.79 ID:pVIxyO240
そうして口も聞かず、顔も合わせないようにして、数年経った。

しかし今度の茶会は、紗枝が顔をだす最後の茶会。

もしかすると、今生の別れになるやもしれぬ。
以下略 AAS



48Res/15.85 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice