【デレマス時代劇】塩見周子「おのろけ豆」
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18:名無しNIPPER[saga]
2017/06/02(金) 12:23:50.15 ID:pVIxyO240
まさか、紗枝も畑の肥やしになるのか。

周子はふとそう思ったが、それはありえぬことであった。

京は富裕層と貧困層で分断されている。
以下略 AAS



19:名無しNIPPER[saga]
2017/06/02(金) 12:24:24.76 ID:pVIxyO240
周子は塩見家に戻った。

家族らは帰郷の理由を承知である。

だから何も言わず、周子を菓子蔵に通してくれた。
以下略 AAS



20:名無しNIPPER[saga]
2017/06/02(金) 12:25:18.57 ID:pVIxyO240
周子は棚の前で頭を悩ませた。

茶会にどの菓子がふさわしかろうか。

また羊羹など持っていて、
以下略 AAS



21:名無しNIPPER[saga]
2017/06/02(金) 12:26:17.50 ID:pVIxyO240
ふと、大皿いっぱいに盛られた

おのろけ豆が目に入った。

豆に、あまじょっぱい煎餅をまとわせた菓子である。
以下略 AAS



22:名無しNIPPER[saga]
2017/06/02(金) 12:27:16.85 ID:pVIxyO240
茶会が開かれる日になった。

場所は、小早川家の座敷。

外出がつらい紗枝に配慮してのことである。
以下略 AAS



23:名無しNIPPER[saga]
2017/06/02(金) 12:28:05.15 ID:pVIxyO240
以前の紗枝は、美しく均整のとれた身体をしていた。

しかし病のせいか、頰がこけ、腰回りが頼りないほど細い。

もしかすると、無理をして此度の茶会に出てきたのかもしれぬ。
以下略 AAS



24:名無しNIPPER[saga]
2017/06/02(金) 12:28:42.26 ID:pVIxyO240
彼女は、他の来客と、にこやかに話などしている。

しかし周子の方は一瞥もしない。

やはり、まだ怒っているのか。
以下略 AAS



25:名無しNIPPER[saga]
2017/06/02(金) 12:30:02.97 ID:pVIxyO240
そうなると菓子が不安になった。

おのろけ豆を皆に一粒ずつ持ってきた。

安価で、食べると大きな音が出る。
以下略 AAS



26:名無しNIPPER[saga]
2017/06/02(金) 12:30:31.04 ID:pVIxyO240
だが、周子にとっては『以前のように仲良くしよう』。

そういう意味を込めた。

紗枝なら必ず意味を察するであろう。
以下略 AAS



27:名無しNIPPER[saga]
2017/06/02(金) 12:31:01.44 ID:pVIxyO240
紗枝が茶を汲んで、皆に配り始めた。

菓子の見せ合いはもうすぐである。

周子は、そわそわと脚が落ち着かない。
以下略 AAS



28:名無しNIPPER[saga]
2017/06/02(金) 12:31:47.45 ID:pVIxyO240
だが、周子がぐずぐずしていると、

他の者が小さな羊羹を取り出して、

勝手に紗枝の盛り皿に置いた。
以下略 AAS



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