日野茜「文香ちゃんから別れたいと言われました」
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5:名無しNIPPER
2017/06/01(木) 12:24:15.64 ID:JJsq6z5I0
茜が絶句するなんてことはあまりに珍しく、文香はその事実を前に視線の行く先を探して顔を下げ、その表情は前髪に覆われていた。
「……我が儘ですみません」
「いえ! そんなことありません! 文香ちゃんのそういうところ、大好きですから!」
茜は、文香が自分の意思をしっかりと持っていて、ゆっくりでも口にしてくれるところが、大好きだった。
それでも。
もうすでに事象は確定事項だと、文香の根が頑固なところを分かっていても、この後に及んで解決の方法はないかと、女々しくも、浅はかにも考えていた。
相手は何を求めている?
どう答える?
何が正しいのか?
何か正しいのか?
そして、こうなった文香は止められないことも、知っていた。
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