【ガンダムSEED DESTINY】シン「フリーダムは敵じゃない」
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226: ◆BRRGNconG6[saga]
2017/06/09(金) 22:44:28.17 ID:H+kf6ni20
だが、それでも勝たねばならないのだ。
揺るがぬ信念が、操縦桿を握るシンの指に力を込める。

シン「レイ!ここでお前を止める!俺とデスティニーで!!」

レイ「俺と"このフリーダム"の力で終わらせる…この腐りきった世界を!!」

デスティニーがウイングユニットを展開すると、内部のスラスターから褪紅色に煌く粒子が迸り、
兵器と呼ぶにはあまりに美しい"光の翼"が形を成す。
それと同時に、ストライクフリーダムのドラグーンが四方に射出され、
一瞬のうちにデスティニーを取り囲む。その先端から放たれた光の矢が真空の闇を裂き、奔った。

シン「当たるかっ!!」

驟雨のように浴びせられるビームの中を、デスティニーは稲妻の如きスピードで駆け巡り、回避する。

レイ「素早いっ…!」

ドラグーンによる一斉掃射は間断なく、次第に激しさを増していく。
それは、一向にデスティニーを捕らえきれない、レイの焦りの表れでもあった。
デスティニーは変幻自在の動きで躱して躱して躱し尽くし、
その左手に握ったビームライフルで、一基、また一基とドラグーンを撃ち堕としていく。

レイ「これは…!?」

その常軌を逸した光景に、レイはデュランダルの言葉を思い出していた。
人類を進化へと導く因子、"SEED"。それを目覚めさせたものは、
常人ならざる反射神経と智慧を獲得し、最強の戦士として君臨するのだと。
レイは確信する。目の前にいるシンがそれなのだ。
彼は今、SEEDを覚醒させ、最強のパイロットとしてレイの前に立ちはだかっている。
しかしその事実に、レイは怖気づくどころか、喜悦すらも感じていた。

レイ「やはり、ギルの眼に狂いはなかった…!!」


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