【モバマス】てるてる坊主に赤いリボンを【百合注意】
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2: ◆ZDnQS3y4DE[sage]
2017/05/30(火) 12:03:04.58 ID:A5zPKhx0O
まゆ「そういえば、今週の土曜日、空いていますか?」

 ボクの分のトーストにバターとジャムを塗りながら彼女が尋ねます。

幸子「もちろん空けてますよ。フォーマルドレスを選ぶんですよね。」

まゆ「はい、幸子ちゃんに選んで欲しくって。」

幸子「まゆさんなら普段着でも十分カワイイと思いますよ?」

まゆ「今回はまゆが主役じゃありませんからね。普段着だと目立っちゃいます。」

幸子「別に目立ってもいいと思いますよ?ボク達はアイドルなんです。何着たってオーラがあふれ出ちゃうんですから。」

まゆ「それでもやっぱり主役より派手なのはダメですよ、一生に一度の晴れ舞台なんですから。」

幸子「本当に一生に一度で済むんでしょうかねぇ?あの人、モテる上に鈍感ですから。相手の人も苦労しますよ。」

まゆ「そんな事言っちゃダメですよ、縁起でもない。今はきっとお二人は幸せの絶頂なんですから。」

 ボクは苦笑いを浮かべるまゆさんからトーストを受け取って齧ります。

幸子「でも、まだあきらめてない人たちも多いですからねぇ、もしたらまゆさんにもチャンスが回ってくるかもしれませんよ?」

まゆ「まゆはもういいですよ、私はもう新しい恋ができますから。幸子ちゃんはどうなんです?」

幸子「ボクは始めからあの人のことは何とも思ってないですよ。それにボクは自分の身の方がカワイイので。皆さんと真っ向勝負なんて命がいくつあっても足りませんよ。」

まゆ「みんなけっこう過激でしたからねぇ。まゆもできれば巻き込まれたくありません。」

 一番の過激派だった人が何を言ってるんですか、ボクは口に出かけた台詞を飲み込んで笑って誤魔化そうとしましたが、口から出た笑い声は妙に乾いたものでした。


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