森久保乃々「絵本を描いてきたんですけどぉ……」
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1: ◆0IBwJt/Ml2[sage]
2017/05/29(月) 23:28:57.53 ID:QiKwxbgH0
<事務所>
早坂美玲「ノノの絵本?面白そうだな!読んでもいいのか?」
乃々「は、はいぃ……。でも、じっくり読まれるのは恥ずかしいので、読み聞かせで……」
美玲(そっちの方が恥ずかしいと思うけど)
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2: ◆0IBwJt/Ml2[sage]
2017/05/29(月) 23:30:28.70 ID:QiKwxbgH0
美玲「わかったッ!タイトルは何ていうんだ?」
乃々「のっ、“乃々太郎”です……」
美玲「…………ごめんノノ、もう一回言ってもらっていいか?」
3: ◆0IBwJt/Ml2[sage]
2017/05/29(月) 23:30:57.95 ID:QiKwxbgH0
乃々「や、やっぱりコレは封印します。帰って燃やして供養しますぅ……」
美玲「落ち着けッ!せっかく描いたんだろ?それに、誰かに読んでもらいたいからウチに声かけてくれたんだろ?」
乃々「そうですけどぉ……」
美玲「なら聞かせてくれ、ノノの絵本ッ!ウチもあんまり強いツッコまないようにするから」
乃々「じゃあ……読みます。“乃々太郎”」
4: ◆0IBwJt/Ml2[sage]
2017/05/29(月) 23:31:40.69 ID:QiKwxbgH0
乃々「むかしむかし、あるところにお爺さんとお婆さんしか住んでいませんでした」
美玲「寂しさを感じる出だしだな」
乃々「お爺さんは山へ芝刈りに、お婆さんは川へ洗濯に行きました」
美玲「ここは普通なのか」
乃々「お婆さんが川でせんたくをしていると、ガボッ……!ゴボボッ……!と、それほど大きくもない乃々太郎がおぼれながら流れてきました」
5: ◆0IBwJt/Ml2[sage]
2017/05/29(月) 23:32:27.32 ID:QiKwxbgH0
乃々「『おや、これは良いお土産になるわ』お婆さんは乃々太郎を拾い上げて、家に持ち帰りました」
美玲「ダメだッ!ノノが絵本の世界に入っちゃって、ウチの声が全然聞こえてないッ!」
乃々「そして、お爺さんとお婆さんが乃々太郎を切って食べようと斧を振りかざした時――」
美玲「逃げてくれノノーッ!!」
乃々「『もりくぼは食べても美味しくないんですけどぉぉぉーーーー!!!』と、乃々太郎は叫びました」
6: ◆0IBwJt/Ml2[sage]
2017/05/29(月) 23:33:11.28 ID:QiKwxbgH0
乃々「乃々太郎はお婆さんから300円分のきび団子を貰って、鬼ヶ島へ出かけました」
美玲「遠足じゃないんだから、いっぱい持たせてあげれば良いだろ」
乃々「旅の途中で、渋谷凛さんに会いました」
美玲「物語の方に安定剤が!ウチはそろそろ疲れたから頑張ってくれッ!」
乃々「『お疲れ、乃々。こんなところで何してるの?』
7: ◆0IBwJt/Ml2[sage]
2017/05/29(月) 23:34:02.56 ID:QiKwxbgH0
乃々「『凛さん。これから鬼退治に行くんですけど……』」
乃々「『そうなんだ。じゃあ私も一緒に行ってあげる』 凛さんが仲間になりました」
美玲「よしよし、コレでウチの負担も少しは和らぐだろッ!」
乃々「そして、今度は猿のキグルミを着た市原仁奈ちゃんに会いました」
美玲「一緒に行くのか?」
8: ◆0IBwJt/Ml2[sage]
2017/05/29(月) 23:34:50.54 ID:QiKwxbgH0
乃々「そして、今度は青い鳥のようなものを持った藤居朋さんに会いました」
美玲「だいぶこじつけてきたな、もうちょっと鳥っぽい人はいなかったのか?」
乃々「『鬼退治に行くんだって?コレ2人にも作ったから持っていってよ!』朋さんから、お世辞にも上手とは言えない手作りのマスコットを貰いました」
美玲「アレは……ウチも最初見たときは何かわからなかった」
乃々「怪しげなオーラを感じる青い鳥でしたが、乃々太郎はとても気に入りました」
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