【ガルパン】大洗女子学園 農業科生徒による もう一つの戦い
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142: ◆OBrG.Nd2vU
2017/05/28(日) 15:57:07.18 ID:PK4z7V+n0

腰が、ぬけた。


また座り込んでしまった私の目の前に、学園長のくたびれたタイトスカートが揺れていた。シワだらけだ。

きっとあちこち駆け回ったんだろうなあ。


現実を逃避しかけていた私だったが、いま私の目の前に立っている学園長が本当に学園長なのか不安になって、頭を上げて顔を拝見した。

本当に学園長だった。一昨日会ったばかりの学園長が目の前にいた。


「どうして学園長がここにいるんですか!?」

声のコントロールが出来なくなって、予想以上に大きな声で聞いてしまった私に、学園長はこう答えた。

「船が沈むとき、乗客がすべて降りるまで、艦長は船に留まるものと相場が決まっています」

「え……? だって、学園艦の住民ならもうみんな退艦してるし、だから残務整理が終わったら試合の応援しに行くって……」



まだよく理解していない私に対して、学園長はしょうがない子を見るような目をして、笑って言った。


「何を言っているんですか。 あなた達の牛と鶏が、今日下艦するって言ってたじゃありませんか。

 ならば、そのお客さんらが降りるまでは、私も降りられないのは当然でしょう?」



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