379:名無しNIPPER[saga]
2017/07/08(土) 22:16:07.03 ID:/nEX0JHPO
盗賊「へ〜、そうなんだ。それは嬉しい限りですね」
王女「ええ、わたしも嬉しかったです。ニンゲンとしてではなく本質を見ている方でした。あのような方がもっといれば良いのにと心から思います」
王女「ところで、とってもお上手なようですね。女性を口説くのが」
盗賊「姫様、それは違う。あれは行き違いというか擦れ違いというかアレがアレなんだよ」
王女「フフッ、何がですか?」
盗賊「……え〜っと。ほら、アレだよ。気になる女性に微笑みかけられると俺に惚れてるんじゃないかと思ったりするやつだ」
盗賊「あのキツネ娘は俺が助けた時に掛けた何気ない言葉をそのように捉えたのだと思います」ハイ
王女「勘違いさせるような言葉を言ったのではないのですか? 例えば……」
王女「俺はきみの尻尾は綺麗だと思うぜ? 他の奴等が何を言ってるか知らないけどさ。とか」
王女「尻尾にその模様がなかったら俺ときみがこうして出会うこともなかった。とか」
王女「きみが特別だから尻尾も特別なんだよ。きっと天が二物を与えたのさ。とか」
盗賊「(……あのキツネ、都合のいいとこだけ切り取って姫様に話しやがったな)」
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