353:名無しNIPPER[saga]
2017/06/28(水) 01:40:31.20 ID:uSRogMXUO
『……最早何を言っても無駄なようだな』
『私が勝利を捧げるべきは彼女のみ。勝利は我が手に在り。いざ、参る』
盗賊「ッ!!」ガバッ
ゴツンッ!
盗賊「(ッ、いってえ!! 体中が痛え!!)」
盗賊「(あ〜痛え。ていうか暗いし狭いな。これは蓋か? 足で押してみるか)」ググッ
ギギィッ…ガコンッ……
盗賊「(開いた…けど薄暗いな。此処はどこだ? つーかこれ棺桶じゃねえか。死んだと思われたのかな)」
盗賊「(でも、毛布が掛けてあるってことは生きてるの分かってて棺桶に入れたってことだよな)」
盗賊「(……端っこに机と椅子がある。机の上にあんのは姫様の日記か?)」
盗賊「(ってことは姫様は無事なのか。でも何だってこんなとこにーー)」
コツコツ…ガチャッ…
王女「泥棒さん、林檎と葡萄の絞り汁を持って来ました。少しでも栄養を取らなーー」ポトッ
盗賊「………えっ〜と、お帰りなさい。いや、ただいま?」
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