230:名無しNIPPER[saga]
2017/06/11(日) 02:22:54.54 ID:e+UqcoFdO
警備兵「なら何故?」
王女「彼のことは、不思議と怖ろしいとは思わないのです」
王女「彼は傷を負い、血を流しました。けれど、それでもわたしを王宮から連れ出してくれた」
王女「閉ざされていた世界の扉を開き、わたしに外の世界を見せてくれたのです」
警備兵「恩人というわけか」
王女「いえ、失いたくない人です」
警備兵「………分かった。二人共に詰め所に連行する」
王女「そんなっ、彼を裁くのですか!?」
警備兵「いや、死んだニンゲンは裁けない。そのニンゲンは世界から抹消された存在だ」
王女「ならば何故連行するのです!?」
警備兵「関わるか否か。その答えが出たからだ。これより君を保護する。宿屋よりは安全だ」
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