210:名無しNIPPER[saga]
2017/06/10(土) 16:26:16.19 ID:XZo31lO7O
盗賊「似てる?」
王女「彼の逸話と事件の内容です」
王女「彼は積み上げた遺体の上に立つと、これこそが勝利の証であるとした。ともありました」
盗賊「勝利と功績か。そういったもんを誇示すんのが大好きな奴だったんだな」
王女「ええ。挿し絵では積み上げた屍の上に城を築く姿が描かれていましたから……」
盗賊「う〜ん。聞けば聞くほど似てるな。犯人はそいつを真似てんのかもな」
王女「わたしもそう思います」
王女「自分を他人だと思い込み、あたかも本人であるかのように振る舞う」
王女「度を超した憧れや崇拝が心蝕み。遂には塗り潰してしまう。それはとても怖ろしいことです」
盗賊「……もしかしたら、生まれ変わりたかったのかもしれないな」
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