【モバマス時代劇】木村夏樹「美城剣法帖」＿ -SS速報VIP

【モバマス時代劇】木村夏樹「美城剣法帖」＿

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20:名無しNIPPER[saga]
2017/05/27(土) 00:10:23.15 ID:7QYaVVPD0
「うっにゃああっ！」

前川は、物差しをあてたように真っ直ぐ剣を振るう。

しかし相手に届かない。

21:名無しNIPPER[saga]
2017/05/27(土) 00:12:19.06 ID:7QYaVVPD0
「鷺沢は捕まり、緒方は死にました」

卯月の報告に、千川は良い顔をしなかった。

高い金を払ったのだが、楓以外に成果を上げられた者がいない。

以下略 AAS

22:名無しNIPPER[saga]
2017/05/27(土) 00:14:16.12 ID:7QYaVVPD0
緒方の死から数日後。とある蕎麦屋にて。

高垣楓は真昼から酒を飲みつつ蕎麦をすすっていた。

変わった子。

以下略 AAS

23:名無しNIPPER[saga]
2017/05/27(土) 00:15:38.92 ID:7QYaVVPD0
「むむっ！あなた、見ない顔ですね！」

片桐早苗の部下、安斎都である。彼女は楓の横に座って、蕎麦を注文した。

彼女は昼食を食いに来たのである。もちろん、隣に下手人がいるとは知らぬ。

以下略 AAS

24:名無しNIPPER[saga]
2017/05/27(土) 00:16:45.37 ID:7QYaVVPD0
ただ、すこぶる浪人という人間が嫌いなのである。

社会の役に立たない。領民は不安にさせるし、無駄な仕事を増やす。

「なんでもいいですから、その日あったこと教えてくださいよー！

以下略 AAS

25:名無しNIPPER[saga]
2017/05/27(土) 00:18:15.63 ID:7QYaVVPD0
この情報をいち早くつかんだのは森久保である。

大目付の森久保は『机下』という独自の密偵集団を抱えていた。

内部監査のため東郷によって組織されたのだが、今では森久保、ひいては千川の耳と化している。

以下略 AAS

26:名無しNIPPER[saga]
2017/05/27(土) 00:25:46.60 ID:7QYaVVPD0
「下手人が捕まっただと！？」

楓が捕まって二日後、向井家。時刻は朝。

向井拓海は片桐からの報告を受けた。

以下略 AAS

27:名無しNIPPER[saga]
2017/05/27(土) 00:26:52.29 ID:7QYaVVPD0
にょわぁ。

向井は背後から気配を感じ、すばやく横に転がった。彼女がいたあたり、蔵の漆喰の壁に大きなヒビが入った。

「やはりお前だったか、諸星きらり」

以下略 AAS

28:名無しNIPPER[saga]
2017/05/27(土) 00:31:46.89 ID:7QYaVVPD0
一方その頃、美城藩同心詰所と牢屋敷が同時に吹っ飛ばされた。

「鷺沢さんと高垣さんは無事じゃろうか」

　賭場から牢屋敷に出向く村上は、爆破の実行犯である浜口に言った。

以下略 AAS

29:名無しNIPPER[sage]
2017/05/27(土) 00:31:51.90 ID:iWHfWy6Wo
ハラハラ

30:名無しNIPPER[saga]
2017/05/27(土) 00:33:22.12 ID:7QYaVVPD0
諸星は母から、早苗と同流の柔を学んだ。

しかし役に立たなかった。大きい体格が、流派の枠に合わなかったのである。

また刀も身につかなかった。

以下略 AAS

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