【モバマス時代劇】木村夏樹「美城剣法帖」-SS速報VIP

【モバマス時代劇】木村夏樹「美城剣法帖」

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38:名無しNIPPER[saga]
2017/05/26(金) 22:49:08.70 ID:ArXuL0GF0
だが領内にあんな奇特なやつがいたかと思い、あえて声をかけた。

「おまえ余所モンか」

　だが、相手は向井の問いには答えなかった。

以下略 AAS

39:名無しNIPPER[saga]
2017/05/26(金) 22:50:07.28 ID:ArXuL0GF0
　一方、多田と別れ帰路についた前川。

　彼女もまた妙な女に出くわした。

　その女は、夜も遅いのに川辺で草をぶちぶちむしっている。

以下略 AAS

40:名無しNIPPER[saga]
2017/05/26(金) 22:52:03.01 ID:ArXuL0GF0
「夜だから探しにくいにゃ。明日の朝また来ればいいにゃ」

　前川は女を諭した。しかし、相手はこう言い返して来た。

「そんなにのんびりしていられません。だって、今の貴方に必要なものなんですよ」

以下略 AAS

41:名無しNIPPER[saga]
2017/05/26(金) 22:52:57.50 ID:ArXuL0GF0
「夜だから探しにくいにゃ。明日の朝また来ればいいにゃ」

　前川は女を諭した。しかし、相手はこう言い返して来た。

「そんなにのんびりしていられません。だって、今の貴方に必要なものなんですよ」

以下略 AAS

42:名無しNIPPER[saga]
2017/05/26(金) 22:54:57.57 ID:ArXuL0GF0
軟派なやろうだが、剣の芯は通っている。

向井は相手を素直に称賛した。

鷺沢は幾度となく向井の攻撃を阻み、さらに果敢に攻める。

以下略 AAS

43:名無しNIPPER[saga]
2017/05/26(金) 22:56:04.41 ID:ArXuL0GF0
鷺沢は淡々と答える。大人しそうな割に、恐ろしい発想をするものだ。

「それじゃあ、これ以上時間かけちゃあ申し訳ねえな」

向井は両手を広げて、鷺沢に身を差し出した。

以下略 AAS

44:名無しNIPPER[saga]
2017/05/26(金) 22:57:58.91 ID:ArXuL0GF0
だが、その時不思議なことが起こった。

刃が…宙で止まって…動かない。

鷺沢が目を開けると、向井は刀を片手で受け止めていた。

以下略 AAS

45:名無しNIPPER[saga]
2017/05/26(金) 22:59:23.46 ID:ArXuL0GF0
「うっにゃああっ！」

前川は、物差しをあてたように真っ直ぐ剣を振るう。

しかし相手に届かない。

以下略 AAS

46:名無しNIPPER[saga]
2017/05/26(金) 23:01:10.29 ID:ArXuL0GF0
とはいえ状況は真剣勝負の最中。素直に喜んでもいられない。

前川は剣を脇に構える。

これ以上無闇に剣を振るっても、体力が消耗するのみ。

以下略 AAS

47:名無しNIPPER[saga]
2017/05/26(金) 23:02:06.40 ID:ArXuL0GF0
しかし木場の剣は、いや哲学は前川の想像を超えた。

木場は太刀を前川に向かって、ぶん投げてきたのである。

武士の魂を飛び道具にするとは。

以下略 AAS

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