21: ◆hhWakiPNok[saga]
2017/05/25(木) 21:05:50.24 ID:MI9gASQm0
P「アイツ……いや、あの子は礼子さんを自分だけのものにしろとは言ってこなかった。あの子は、自分を俺の代わりにプロデューサーにしろと言ってきた」
礼子「そうだったわね」
P「俺の礼子さんを、俺の仕事を、認めてもらえた気かしましたよ。あの子は、礼子さんの『プロデューサー』にならせろと言ってきた。そして、俺を邪魔だと言ってきた。……嬉しかったですね」
22: ◆hhWakiPNok[saga]
2017/05/25(木) 21:06:37.02 ID:MI9gASQm0
礼子「こうすると、暖かいでしょ? 2人とも」
P「……誰かに見られたらどうするんですか?」
礼子「こんな深夜に、誰も来やしないわよ。あの子も……ね」
23: ◆hhWakiPNok[saga]
2017/05/25(木) 21:07:06.11 ID:MI9gASQm0
礼子「私も、あの子みたいな子供がいてもおかしくない歳なのよね」
P「それでも礼子さんがアイドルを続けている。それだけで夢や希望を、与えている存在でしたよね」
礼子「いつまで……支えていてくれるの?」
24: ◆hhWakiPNok[saga]
2017/05/25(木) 21:07:49.17 ID:MI9gASQm0
〜翌日 ブーブーエス〜
礼子「打ち合わせと曲が違う!?」
25: ◆hhWakiPNok[saga]
2017/05/25(木) 21:09:12.32 ID:MI9gASQm0
礼子「他の人との兼ね合いもあるって、言ったでしょ!? それに衣装だって曲に合わせて用意してるのよ」
スタッフ「あの、ディレクターが『どうなってるんだ』とカンカンで……それに今日はスポンサーのお偉いさんも見学にいらしてて、ですね」
子供「しょうがないな。ボクが、おとうさんにたのんで……」
26: ◆hhWakiPNok[saga]
2017/05/25(木) 21:10:03.05 ID:MI9gASQm0
礼子「君!」
子供「!!」ビクッ
礼子「君が考えて。君は私の、プロデューサーなんでしょ」
27: ◆hhWakiPNok[saga]
2017/05/25(木) 21:10:51.14 ID:MI9gASQm0
〜 ? 〜
P「はい。もしもし?」
28: ◆hhWakiPNok[saga]
2017/05/25(木) 21:11:50.02 ID:MI9gASQm0
P「ええ。次のイベントの打ち合わせで」
礼子「間に合うわけないじゃない! 本番まで1時間もないのよ?」
P「礼子さんのためなら俺は、どこにいようとすっ飛んで行きますよ。屋上で待っててください」
29: ◆hhWakiPNok[saga]
2017/05/25(木) 21:13:09.31 ID:MI9gASQm0
〜ブーブーエス 屋上〜
P「お待たせしました。さっきの電話から32分……まあ許容内ですか」
30: ◆hhWakiPNok[saga]
2017/05/25(木) 21:13:59.29 ID:MI9gASQm0
P「失礼しました。曲は事前打ち合わせ通りで。ええ。ですが、歌詞を差し替えます。尺は変わりませんから。はい、大丈夫です」
P「衣装ですが、最初の提示とは違う事になりますけど、色をそちら様の衣装に合わせたいと思いまして。いえいえ、お互い様ですから。今回はそちら様をメインに……ええ」
P「どうもいつもお世話になります。高橋ですが、後ほどご挨拶を。サインですか? それはもちろん……はい。20枚ですね。ええ、ありがとうございます」
31: ◆hhWakiPNok[saga]
2017/05/25(木) 21:14:46.28 ID:MI9gASQm0
P「まずこの色紙にサインをしながら聞いてください」
礼子「ええ」
P「端にキスマークを」
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