18: ◆hhWakiPNok[saga]
2017/05/25(木) 21:01:55.98 ID:MI9gASQm0
礼子「もう。笑い事じゃないわよ……」
子供「おかあさん……」ギュッ
礼子「……え?」
19: ◆hhWakiPNok[saga]
2017/05/25(木) 21:02:44.38 ID:MI9gASQm0
〜事務所 屋上〜
P「こんな所にいたんですか、礼子さん。寒くないですか?」
20: ◆hhWakiPNok[saga]
2017/05/25(木) 21:04:14.09 ID:MI9gASQm0
礼子「……いつも、ありがとう」
P「……大変だと思ったことは、一度もありませんよ」
礼子「でも、ありがとう」
21: ◆hhWakiPNok[saga]
2017/05/25(木) 21:05:50.24 ID:MI9gASQm0
P「アイツ……いや、あの子は礼子さんを自分だけのものにしろとは言ってこなかった。あの子は、自分を俺の代わりにプロデューサーにしろと言ってきた」
礼子「そうだったわね」
P「俺の礼子さんを、俺の仕事を、認めてもらえた気かしましたよ。あの子は、礼子さんの『プロデューサー』にならせろと言ってきた。そして、俺を邪魔だと言ってきた。……嬉しかったですね」
22: ◆hhWakiPNok[saga]
2017/05/25(木) 21:06:37.02 ID:MI9gASQm0
礼子「こうすると、暖かいでしょ? 2人とも」
P「……誰かに見られたらどうするんですか?」
礼子「こんな深夜に、誰も来やしないわよ。あの子も……ね」
23: ◆hhWakiPNok[saga]
2017/05/25(木) 21:07:06.11 ID:MI9gASQm0
礼子「私も、あの子みたいな子供がいてもおかしくない歳なのよね」
P「それでも礼子さんがアイドルを続けている。それだけで夢や希望を、与えている存在でしたよね」
礼子「いつまで……支えていてくれるの?」
24: ◆hhWakiPNok[saga]
2017/05/25(木) 21:07:49.17 ID:MI9gASQm0
〜翌日 ブーブーエス〜
礼子「打ち合わせと曲が違う!?」
25: ◆hhWakiPNok[saga]
2017/05/25(木) 21:09:12.32 ID:MI9gASQm0
礼子「他の人との兼ね合いもあるって、言ったでしょ!? それに衣装だって曲に合わせて用意してるのよ」
スタッフ「あの、ディレクターが『どうなってるんだ』とカンカンで……それに今日はスポンサーのお偉いさんも見学にいらしてて、ですね」
子供「しょうがないな。ボクが、おとうさんにたのんで……」
26: ◆hhWakiPNok[saga]
2017/05/25(木) 21:10:03.05 ID:MI9gASQm0
礼子「君!」
子供「!!」ビクッ
礼子「君が考えて。君は私の、プロデューサーなんでしょ」
27: ◆hhWakiPNok[saga]
2017/05/25(木) 21:10:51.14 ID:MI9gASQm0
〜 ? 〜
P「はい。もしもし?」
28: ◆hhWakiPNok[saga]
2017/05/25(木) 21:11:50.02 ID:MI9gASQm0
P「ええ。次のイベントの打ち合わせで」
礼子「間に合うわけないじゃない! 本番まで1時間もないのよ?」
P「礼子さんのためなら俺は、どこにいようとすっ飛んで行きますよ。屋上で待っててください」
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