魔王「勇者よ、吾輩のペットになれ！」-SS速報VIP

魔王「勇者よ、吾輩のペットになれ！」

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46:名無しNIPPER[saga]
2017/05/23(火) 22:50:53.24 ID:yTuXnzcmO
勇者（彼女とは……まるで別種じゃないか）

勇者（軍に残っている、戦争当時の報告書を、いつか読んだことがある）

『魔族は巨大な漆黒の翼を生やし、全身が鱗に覆われていて岩のように堅く、刃が通らない』

以下略 AAS

47:名無しNIPPER[saga]
2017/05/23(火) 23:07:28.30 ID:yTuXnzcmO
魔王「……ねえ」

勇者「っ！　……なんだ、君か」

魔王「暇だから、着いてきちゃった」

以下略 AAS

48:名無しNIPPER[saga]
2017/05/23(火) 23:07:55.99 ID:yTuXnzcmO
勇者「……驚いた。断言できるの？」

魔王「ええ、分かるわよ」

魔王「この足跡は……必要以上にマナを吸収した魔族の、なれの果てよ」

以下略 AAS

49:名無しNIPPER[saga]
2017/05/23(火) 23:08:22.02 ID:yTuXnzcmO
――人間を喰らえ

勇者「なんだよ……それ」

魔王「いるのよ、私達魔族の中には……過激派が」

以下略 AAS

50:名無しNIPPER[saga]
2017/05/23(火) 23:10:13.23 ID:yTuXnzcmO
魔王「なのに……殺された」

魔王「１０年前、魔族と人間との戦争で」

魔王「２人は、人間に何もしてないはずなのに……殺されたの」

以下略 AAS

51:名無しNIPPER[saga]
2017/05/23(火) 23:21:42.48 ID:yTuXnzcmO
勇者「酷い事……か」

勇者（そもそも、俺達人間が魔族に攻撃を仕掛けたのは、魔族からの被害をこれ以上拡大させないためだった）

魔王「私達も、同じことを……アンタたちにしてたのよね」

以下略 AAS

52:名無しNIPPER[saga]
2017/05/23(火) 23:22:21.17 ID:yTuXnzcmO
魔王「それに……さ」

勇者（なっ……なんだよ、いきなり距離を詰めてきやがって）

勇者（なんか……いい匂いするな）

以下略 AAS

53:名無しNIPPER[saga]
2017/05/23(火) 23:23:16.85 ID:yTuXnzcmO
――その時、だった。

彼女の頭上に、一瞬、鈍い銀色の光が煌めいた。

咄嗟に……体が動いたんだ。

以下略 AAS

54:名無しNIPPER[saga]
2017/05/23(火) 23:33:02.32 ID:yTuXnzcmO
勇者「その質問に答える前に……」

勇者「どうして、お前たちがここにいる？」

勇者（数は……１０……２０……ああ、やめた。数えられないくらい多いってことで）

以下略 AAS

55:名無しNIPPER[saga]
2017/05/23(火) 23:43:05.01 ID:yTuXnzcmO
勇者「……」

兵士「何を迷うんです？」

兵士「その後ろの小娘は……人類の敵ですよ？」

以下略 AAS

56:名無しNIPPER[saga]
2017/05/23(火) 23:43:40.32 ID:yTuXnzcmO
魔王「はい。目的は私でしょ？」

勇者「なっ……何してんだ！　下がれっ！」

魔王「いいのよ……どうせ私は、１０年前に死ぬはずだったの」

以下略 AAS

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