【モバマス】P「すいません!急に仕事が・・・」楓「・・・」
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9:名無しNIPPER
2017/05/23(火) 00:53:15.65 ID:iSBGh6nS0
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 どうだ。最初に楓さんと温泉へ行く約束をしてから、もう一年は経ってしまった。

 追加されたデートの約束は、明日の裁判で、ついに十個になる予定だ。

 こうなったのは、ほんの少しの運命の悪戯と、ここに居るおばさんの意地悪のせいだ。

「君、今私の事をおばさんと言ったかね」

「何も言ってませんよ、お姉さん」

 この人はこの業界でかなりの力を持ち、なおかつ高垣楓をいたく気に入ってくれているおばさんだ。

 高垣楓というアイドルがあそこまで急速に人気になったのは、ほぼこのおばさんのおかげだ。

 いや、こんなおばさんなんぞ居なくとも、楓さんならいずれ今の地位まで登りつめていただろうが。

 今俺は、そのおばさんと仕事をしている。

 といっても、あってないような簡単な仕事なのだが。

「ふふ、まぁ、君が私を罵倒したくなる気持ちも分かるよ。何せ、君の休みを悉く潰してしまっているからね。私は」

 そう、四回目以降、俺と楓さんの逢引を邪魔しているのは運命の悪戯ではなく、このおばさんなのであった。


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