12:名無しNIPPER[saga]
2017/05/23(火) 00:14:35.53 ID:niCIFacE0
扉の向こう側
陸奥「ねぇ、長門。あの娘達に随分と過保護なんじゃない?」
長門「過保護……、か。」
陸奥「そうよ、もう実戦に出しても問題ないんじゃないの?」
長門「なぁ、陸奥よ。私達はなんだ?」
陸奥「何って、艦娘じゃない。」
何をいまさら、とでもいいたげな顔をして長門を見る陸奥。
長門「そう、艦娘さ。過去の軍艦の記憶を持った兵器。提督は兵器ではないと否定するがな。」
長門「提督は折に触れて全てが終わった時のことも考えておけと言うだろ?」
陸奥「そうね、何と言うかそういう所は私も嫌いじゃないわ。」
長門「私達は私達が必要とされなくなる未来を作るために戦っている。」
陸奥「……。」
長門「私はそれも良しと思うのだよ。軍人が暇で或る時程、世の中は太平だという事だからな。」
長門「終戦を迎えたときに提督に頭を下げられずとも希望解体を願い出ようと思っているくらいだ。」
長門「過去に、その志半ばで出来なかった国を護る役目を果たした訳だ、最高じゃないか。」
陸奥「長門……。」
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