1:名無しNIPPER
2017/05/22(月) 17:44:21.94 ID:7wsnGEwC0
エシディシ『…………は?』
カーズ『エシディシ、俺は漫画家を目指すぞ』
エシディシ『……まぁ頑張れよ。頼んでくれれば俺も消しゴムかけと資料集めぐらいは手伝ってやるから』
カーズ『そうか』
カーズ『じゃなくて!もっと他に言うことはないのか?!どうして話をそこで終わらせてしまうのだ!』
エシディシ『って言われても唐突過ぎてリアクションに困るんだよ流石の俺でも!!どーしていきなりそういう発想になった!?』
カーズ『先日JOJOの息子の友人の親友だという漫画家に貸してもらった漫画に感化されてな。ついでに掲載されている雑誌の方も見てみたらいつでも新人の作品を募集しておるではないか』
エシディシ『ほうほう?』
カーズ『それで、まぁ暇潰し程度にでも何か描いてみようかと思ってな。何しろこちらには10万年生きただけの経験もある。あの岸辺露伴はスタンドとやらで他人の記憶を読み、それをネタにしているようだがな』
エシディシ『そーか、じゃ、頑張れよ。ベタ塗りぐらいはやってやるから』
カーズ『うむ』
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2:名無しNIPPER
2017/05/22(月) 17:53:28.06 ID:7wsnGEwC0
カーズ『違う!!そうじゃないだろうエシディシ!』
エシディシ『あん?』
カーズ『何故、そこで俺もやる!とかタッグを組もう!とかそういう発言が来ないのだ!』
3:名無しNIPPER[sage]
2017/05/22(月) 17:55:00.62 ID:dZDt8bZ+O
スレタイで草
舞台は荒木荘時空かな
4:名無しNIPPER
2017/05/22(月) 17:59:32.89 ID:7wsnGEwC0
カーズ『……となると、ワムウと組めばよいだけのこと。エシディシめ、1人で寂しく萌えキャラでも描いていればいいのだ。ふぇえ……とか、らめぇえええっ!とか言わせて大きなお兄さん達を悦ばせる漫画を描いていればよいのだ』
ワムウ『カーズ様!どうなされました?』
カーズ『……ワムウ』
5:名無しNIPPER
2017/05/22(月) 18:02:15.58 ID:7wsnGEwC0
カーズ『犬っころ!何だそのダンボール箱は』
サンタナ『俺のサークルの次の新刊ですけど』
ワムウ『何ッ!お前のは既に完成していたのか?!』
6:名無しNIPPER
2017/05/22(月) 18:07:06.42 ID:7wsnGEwC0
カーズ『なるほど、その同人誌とやらを頒布し合うイベントに出ることで、アマチュア同士交流するわけだな』
ワムウ『同じジャンルのファン同士で顔を合わせるのも楽しみの1つですし、己の実力を高めるモチベーションも上がります』
サンタナ『ページ数も自分で無理なく出来る量で良いしな』
7:名無しNIPPER
2017/05/22(月) 18:15:21.63 ID:7wsnGEwC0
カーズ『同人というものは、誰でも自由に参加出来るのか?どんなイベントでもか?』
サンタナ『そ、そうですね……』
サンタナ(カーズ様は締切ギリギリのワムウの邪魔は絶対にしない!話の流れからして俺に手伝いをさせるつもりに決まっている!)
8:名無しNIPPER
2017/05/22(月) 18:17:48.33 ID:7wsnGEwC0
サンタナ『で?取り敢えず近所で行われる再来月のコミックライブに申し込みしましたが、肝心の本の内容はどうするんで?』
カーズ『今流行りの作品でよかろうなのだ。その方が売れ行きも』
サンタナ『《露骨な肋骨》!!』
9:名無しNIPPER
2017/05/22(月) 18:24:42.21 ID:7wsnGEwC0
カーズ『確かに今流行りというだけでは漫画のネタになるほど詳しくもない』
サンタナ『そうでしょうが!もう、いきなり何を言いだすかと思ったら……』
カーズ『ふうむ』
10:名無しNIPPER
2017/05/22(月) 20:13:49.62 ID:7wsnGEwC0
サンタナ『それにいきなり大手ジャンルに飛び込むのも大変ですよ。ライバル達にもみくちゃにされません?』
カーズ『しかしピコ手過ぎてスペースでぽつんとしているのはどうにもつまらんではないか』
11:名無しNIPPER[saga sage]
2017/05/23(火) 00:04:38.11 ID:Jh9vxdY7O
期待
12:名無しNIPPER
2017/05/23(火) 12:52:12.18 ID:3GGJvmUNO
(書き込み規制で遅くなりました)
一方その頃。
リサリサ『JOJO、シーザー。お話があります』
13:名無しNIPPER
2017/05/23(火) 12:56:53.77 ID:3GGJvmUNO
ジョセフ『は……?何の話?』
リサリサ『私の《エア・サプレーナ》はそこそこ名の通ったオリジュネの大手ジャンルであり、コミケでも何度かシャッター前を陣取ったことのあるサークルですが、あのカーズがサークルデビューするとなると、正面衝突は免れないでしょう』
シーザー『そんなまさか!長年描いてきた事で培われてきた先生の画力やストーリーの構成力に、あんな奴が追いつけるわけがありません!』
14:名無しNIPPER
2017/05/23(火) 13:07:00.55 ID:3GGJvmUNO
シーザー『た、確かに!ワムウのサークル《神砂嵐》や、サンタナの《メキシコに吹く熱風》も、ジャンルさえメジャーであれば中堅でもおかしくない!』
リサリサ『そう、奴らにはプロの上手い絵柄や特徴を完璧に理解、習得し、それを自分の絵として応用する事が出来るという《強味》がある!』
リサリサ『カーズはきっと、同人を始めるとなると利益優先、更には大手サークルを目指すでしょう。単にクオリティの高い本を作るだけでなく、手下の吸血鬼を使ってSNSに拡散し自分の知名度を上げたり、pixivに投稿したのならそいつらに評価させてランキングの調整も不可能ではない…………』
15:名無しNIPPER
2017/05/23(火) 13:19:51.59 ID:3GGJvmUNO
リサリサ『かつて、東方projectのエロ同人を描いていた私の養父は言っていました。優れた同人誌は、その本を手に取っただけでも、そこから体内に生命エネルギーが流れ込んで来るように感じるものだと』
ジョセフ『え、ストレイツォが?』
リサリサ『私がまだストレイツォのサークルの売り子をしていた頃に話していました。伝説の同人作家であり、貴方の祖父ジョナサン・ジョースターのことを』
16:名無しNIPPER
2017/05/23(火) 13:37:09.24 ID:3GGJvmUNO
リサリサ『活動期間こそ短かったものの、ジョナサンの同人誌はまさに生命エネルギーに溢れ、手に取った屍生人を片っ端から倒して行き、その当時、サークル《悪の帝王》のディオを見事に打ち負かしたといいます』
シーザー『その話は父からも聞いたことがあります。父もナポリでは有名なAA職人であり、スクエニ系同人作家でしたから』
ジョセフ『』
17:名無しNIPPER
2017/05/23(火) 13:51:04.31 ID:3GGJvmUNO
一方その頃。
シュトロハイム『ブワーーッハッハッハッハッ!!ナチスの印刷技術は世界一ィィィィーーーーッ!出来んことはないィィィィーーーー!』
サンタナ『うるさい』
18:名無しNIPPER[sage]
2017/05/23(火) 18:54:01.18 ID:fFzI0ervO
ジョナサンの死因が酷過ぎる件www
19:名無しNIPPER
2017/05/23(火) 22:53:21.75 ID:297K2R+/0
某日、某イベントにて。
ワムウ『ふう、結局割増価格になってしまったが何とか印刷所に送ることも出来たし、こうしてスペースにダンボールも届いている』
サンタナ『中身確認したか?表紙と中身が違うなんてことがあったらマズイぞ』
20:名無しNIPPER
2017/05/23(火) 23:04:30.16 ID:297K2R+/0
サンタナ『ワムウ!まだ諦めるな!イベント開始まで1時間残っているだろう!』
ワムウ『こ、これは閉じるところが回転するホッチキス……』
サンタナ『近くにキンコーズがある!そこでもう一度印刷するんだ!戦闘の天才としてカーズ様に可愛がられたお前が、ここで挫けてどうする!』
21:名無しNIPPER
2017/05/23(火) 23:08:04.81 ID:297K2R+/0
エシディシ『あっ、ハイ。その日でお願いします。えーと、ハイ……あっ、わかりましたー』
がしゃん
エシディシ『ふぅ……ついに持ち込みの予約まで取ってしまったぜ……。《アオイホノオ》の主人公の気持ちだ』
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