森久保乃々「ええっ。もりくぼ以外、もりくぼじゃないんですけど」
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6: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/05/20(土) 01:38:16.11 ID:XLADNSTB0
気づいたらもりくぼは黄緑で、背丈の低い草が地面を覆う広い場所に座っていました。
周りは木が覆っています。上を見上げると空が木々の枝葉の隙間から狭く見えます。

空は夕焼けと昼と夜が混じって、赤紫色と群青色の筋が、コーヒーにミルクを溶かしたばかりのようにまだら模様に混ざり合っていました。
大地はどこまでも草と木に覆われて、裸足の足元を風がくすぐっていきます。
もりくぼの森に着きました。手は……動きます。足は……伸ばせます。
立てます。歩けます。目ははっきりと見え、耳をすませば小鳥や小動物の鳴き声が聞こえてきます。

成功です。もりくぼの森に完全に入りました。
走れます。もりくぼは走れるんです。どんどん走れるんです。

もりくぼの森の中ではもりくぼは最強です。速くて強いもりくぼです。
どれだけ最強かというと、ものすごく早く走れます。
ものすごく足が速く動きます。

足と草が触れ合って奏でる音が、流水の音みたいになってきました。


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