森久保乃々「ええっ。もりくぼ以外、もりくぼじゃないんですけど」
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◆t6XRmXGL7/QM
[sage saga]
2017/05/20(土) 01:35:40.15 ID:XLADNSTB0
遠い日の記憶に浮かぶのは、新入生身体測定。小学校一年生になる前の時のこと。
4月の春の陽気に桜の薄い色が映えて、とっても綺麗だったのを覚えています。
私は視力検査が怖くて、心臓ばくばくでした。
「目にちゅうしゃをするんですか?」
「ののは目がみえなくなるんですか?」
何も知らない私は、これだけは達者だった想像力と妄想力と恐怖心を最大に発揮して、先生にしきりに質問していました。
うんうん、大丈夫だからね、平気だからね、と、何も根拠のない気休めの言葉をもりくぼは本能的に信用できないでいました。
次第に恐怖が恐怖を呼び、もりくぼはパニックになったのでした。
「あくまがののの目をたべちゃう!」
「せんせいはあくまのつかいだ!」
「みんなの目をくりぬいてなべでにこんでたべるんだ!」
「みんな目がみえなくなっちゃうんだ!!!」
もはやもりくぼ以外の子も怖がり始めました。泣き出す子もいました。吐いてる子や漏らしている子ももいました。
先生はものすごく慌てていました。慌てるくらいなら、ちゃんと説明するべきだったのに、と思います。
記憶はそこで途切れていました。そこから数日の記憶がないまま過ごしていたような気がします。
いつしか私は中学生になり、アイドルになっていました。
人生とはわからないものです。人間万事、塞翁が馬……って、言うんでしたっけ。
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