223: ◆PChhdNeYjM[saga]
2017/06/01(木) 22:15:21.64 ID:D3MNcCZaO
男「はっ……はっ……はっ」
男(5階……507……507……)
仕事を早々に切り上げ、急いで病院へ向かい、ようやく女さんの病室に到着した頃には、面会終了まで30分を切っていた。
男「……女さんっ!」
一人用の病室で、女さんは横になっていた。
どうやら今は眠っているらしく、ベッドの上で、静かに横になっている。
傍の丸椅子に腰を掛けているのは、先日公園で顔を合わせた瘦せ型の男。
女さんのお父さんだった。
父「……きて、くださったんですね」
男「はぁ……はぁ……」
男「……一体、何があったんです?」
父「……それよりも、仕事の方は問題ありませんでしたか?」
男「仕事……ですか? ええ、特に問題はありませんが……」
父「突然電話をかけてしまって、ご迷惑でしたでしょうか?」
男(……ああ、そっくりだ)
男(やっぱり……親子なんだなあ)
男「……ええ、特に支障はありませんでしたよ」
父「そうでしたか……本当に、申し訳ございませんでした」
父「貴方には……伝えるべきだと……思いましたので」
男「伝える……というのは、一体……」
父「それは……」
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