216: ◆PChhdNeYjM[saga]
2017/05/31(水) 21:24:04.55 ID:Y/3U6XvCO
父「……ですが」
男「……?」
父「……今でも私は、後悔しているのです」
父「妻と会えなくなる前に、もっと優しくすることはできなかったのかと」
父「今でも……自分を責め続けている」
男「……そうですか」
男「自分を責める気持ちは、俺もよくわかります」
父「ですから……貴方には、後悔してほしくない」
父「そう……思っています」
男「……なら、女さんと……もっと話してあげてください」
父「娘と……ですか?」
男「女さん、以前言っていました」
男「貴方が、自分の事をどうでもいいと思っているのだと」
父「娘が……そんなことを」
男「それって……余計なお世話かもしれませんけど」
男「貴方が、女さんに対して、不誠実だからではありませんか?」
父「……かも、しれません」
父「いや、実際そうでしょう」
父「私は、妻がいなくなってから、ずっと仕事に明け暮れていた」
父「仕事が忙しかったのは、妻が生きていた時もそうでしたが」
父「今思えば、喧嘩が絶えなかったのも……それが原因かもしれない」
296Res/146.27 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20