男「余命1年?」女「……」
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196: ◆PChhdNeYjM[saga]
2017/05/25(木) 22:20:30.69 ID:XS5+GGooO
男(……もう外は大分暗くなってるのに……あんまり肌寒くない)

男(ちょっと前は、夜になると、上着を着ないと耐えられなかったのにな)

男(女さんと初めて出会った春の季節が過ぎて……夏が、来ようとしている)
以下略 AAS



197: ◆PChhdNeYjM[saga]
2017/05/25(木) 22:21:07.83 ID:XS5+GGooO
男「出版社を、変えないか?」

女「はっ、はい! 私は全然…………え?」

女「出版社を……変える?」
以下略 AAS



198: ◆PChhdNeYjM[saga]
2017/05/25(木) 22:21:41.18 ID:XS5+GGooO
女「待ってください!」

女「え……出版社を変えるって……どういうことですか?」

男「そのままの意味だよ」
以下略 AAS



199: ◆PChhdNeYjM[saga]
2017/05/25(木) 22:23:00.51 ID:XS5+GGooO
女「男さん……」

女「私……男さんにそんなことがしてほしくて、あんなことを言ったんじゃありません」

男「あんなこと……?」
以下略 AAS



200: ◆PChhdNeYjM[saga]
2017/05/25(木) 22:23:41.51 ID:XS5+GGooO
男「そんな……そんな!」

男「女さん……見たくないの!?」

男「自分の本が出版される瞬間に……立ち合いたくないって、それ、本気で言ってる……?」
以下略 AAS



201: ◆PChhdNeYjM[saga]
2017/05/25(木) 22:24:42.78 ID:XS5+GGooO
男(待てよ……ちょっと待てよ)

男(自分の書いた本が、本屋に並ぶんだぞ?)

男(人気が出れば、テレビで特集されるかもしれないんだぞ?)
以下略 AAS



202: ◆PChhdNeYjM[saga]
2017/05/25(木) 22:25:25.94 ID:XS5+GGooO
女「っ……!」

男(怒号のような……公園中に響くような)

男(頭の中を……胸の中を、グルグル渦巻いている、この感情)
以下略 AAS



203: ◆PChhdNeYjM[saga]
2017/05/25(木) 22:26:30.33 ID:XS5+GGooO
男「俺はっ……俺はな!」

男「昔から、ガキの頃から、ずっと作家目指してがむしゃらに書きまくってたんだ」

男「部活動も、勉強も、友達付き合いも、何もかも犠牲にして」
以下略 AAS



204: ◆PChhdNeYjM[saga]
2017/05/25(木) 22:27:31.44 ID:XS5+GGooO
男「いいよな、君は……才能があって」

男「俺には……これっぽっちも才能なんて無かったんだ!」

男「分かってる……ただがむしゃらに書いていたって、何もいい作品は生まれやしないんだ」
以下略 AAS



205: ◆PChhdNeYjM[saga]
2017/05/25(木) 22:28:36.10 ID:XS5+GGooO
男「……ふっ」

男「……どこまで最低なんだよ、俺は」

男「正真正銘の……ゴミ野郎だな……」
以下略 AAS



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