52: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/06/17(土) 22:22:08.36 ID:Krbzeex50
***
窓から見えるのは、お日様ごと空を覆い隠す雨雲。
ブルームの店内に居ても、ザーザーと雨音が聞こえてきます。
卯月「雨、けっこう降ってるね」
未央「さっきまで晴れてたのに、急に降り出すんだもん」
凛ちゃんが心配そうな瞳で、ありすちゃんに声をかけました。
凛「ありす、大丈夫? 帰れそう?」
ありす「大丈夫です。こんなこともあろうかと、折りたたみ傘を持ってきてますから」
未央「お、準備いいね」
卯月「気をつけてね、ありすちゃん」
ありす「はい。では―――」
そうして、ありすちゃんがお店から出るために扉を開くと。
《ドバァア―――――――――――――――――ッ!》
突然、雨足がバケツをひっくり返したように激しくなりました。
ありす「……」
無言で扉をバタンと閉めるありすちゃん。
ありす「……もうしばらく居ていいですか?」
卯月「あはは……うん、ゆっくりしてて」
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