4: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/05/16(火) 23:34:51.61 ID:oBUab7i50
「卯月、起きて。……起きてってば、卯月!」
「……ふぇ?」
耳元で大きな声を出されて、私の意識が夢から現実に戻されました。
目をこすりながら開けると、私の前には凛ちゃんが。
「……あ、おはよう、凛ちゃん」
「おはようじゃなくてさ……仕事中に寝ないでよ」
「えっ?」
凛ちゃんに言われて周りを見渡すと……そこは自分の部屋ではなく、ブルームの店内でした。
これは……つまり……。
私はおそるおそる、凛ちゃんに訊ねます。
「……もしかして私、居眠りしてたの?」
「ぐっすりね。いくらお客さんがいないからって、仕事中に寝るのはどうかと思うな」
「あ、あはは……つい、うとうとしちゃって」
「まったく、これじゃどっちがバイトなんだか」
そう言うと、凛ちゃんは軽くため息をつきました。
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