146: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/07/25(火) 02:05:39.96 ID:nUNiDjhh0
*
何度か危ない場面はあったが、ダンボール箱に身を隠したりしてギリギリ回避。
ありすは城の出口が目前に迫る位置まで到達していた。
ありす(思ったより危なげなく来れた……もしかして私、潜入工作員の才能があるんじゃ? どうしよう、私アイドルだからそっちの道には進めないのに)
そして、ここまで到達出来たことで大分うぬぼれてもいた。どう考えてもいらぬ心配である。
ありすはしばしの間うんうんと無駄に悩んでいたが、現在置かれている状況をハッと思い出し、とりあえずその進路のことは頭の片隅に置いておくことにした。
そして隠れているダンボール箱の穴から、慎重に出口の方を窺う。
ありす(出口にいるのは晴さん一人だけ。これならいける……!)
ありすの手に握られているのは、途中の部屋で見つけ、何かに使えるかもと思いパクっておいたガラスのコップ。
ありすはそれを、出口とは反対の方向へ放り投げた。
164Res/94.16 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20