140: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/07/03(月) 23:07:40.92 ID:otwgMPWz0
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ありすは一旦、通りかかった部屋へと身を隠した。
みりあ『ありすちゃん、どこー?』
薫『もしかして、かくれんぼー?』
緊張感に欠ける声が部屋の外から聞こえてくる。そして、その声はだんだんと小さくなっていった。
ありす「……とりあえず、一息つけそう」
ほっと息を吐くありす。
ありす(いくらなんでも、あの数を相手にするのは無理……というか、一回しか魔法が使えない以上、相手が2人より多かったらほぼ詰みなんだけど)
つまり今の状態はほぼチェックメイトをかけられているのだ。あくまで、戦うとしたらの話だが。
ありす(ここは逃げの一手しかない……どうにかして外への出口を見つけないと)
窓から出ようかとも考えたが、どこの窓も、開閉できない不親切設計になっている。
外に出るには、きちんとした出口から抜け出すしかない。
ありす(でも出口の場所は分からないし……都合よく地図でもあればいいのに……ん?)
そこで、ありすは部屋のテーブルに置いてある紙に目を止めた。
【リカデレラ城 見取り図】
ありす「都合よすぎないですか!?」
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