('A`)はベルリンの雨に打たれるようです
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87: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/05/12(金) 02:05:52.98 ID:cHXotTvn0
「あっ、はっ、はい!!」

ティーマス軍曹に声をかけられ、私は我に返る。ミルナ中尉達に小走りでついて行きながら、懐からAr-196改を取り出して左手の艤装に装着。【Helm】や【Ball】の機影がないことを確認して、空へと向ける。

「お仕事だよ、お願いね!」

機内の妖精さんに軽く声をかけ、機体を空へ放った。

「………あの、軍曹、お手数なんですけれどしばらく手を握って私を先導していただければと」

( <●><●>)「えぇ、かしこまりました」

「Danke、では────」

ティーマス軍曹に手を引かれながら目をつぶり、私の「意識」をAr-196に乗る妖精さんの「意識」に重ねる。

途端、瞼の裏しか見えない状態の筈の私の眼は、空へと駆け上がっていくAr-196のコックピットからの景色を映しだした。

(………やっぱり、酷い有様だ。街が、こんなに滅茶苦茶に)

空から見たベルリンは、“無事なところ”を探す方が遙かに難しかった。瓦礫の山と化した区画、無数の炎が飲み込んでいる区画、黒煙に包まれて何も見えない区画…………そして、たくさんの死体が積み重なっている区画。どこもかしこも、見られるのは深海棲艦による“破壊”の跡だけだ。

(………っんぷ)

一瞬こみ上げてきた吐き気を、無理やり喉から押し返す。

今は吐いている暇はない。まず敵の状態を偵察、逃げ道か打開策か、とにかく何か見つけないと────





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