470: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/06/29(木) 12:21:26.08 ID:8fhCldZ+0
……扉を開けてブリーフィングルームに入ってきたそいつは、ずかずかとホワイトボードの前まで進み出て腰に手を当て仁王立ちになる。
肩が露出し、身体にピタリと張り付いた“HENTAI”仕様の軍服。目深に被るアイゼンクロイツを付けた軍帽の下から、見るからにやる気に満ちあふれた両眼が俺達を見つめていた。
(=゚ω゚)ノ「彼女は我が隊で最も部隊運用が高い者に───ドク=マントイフェル少尉の指揮下に入って貰う。上層部、本人ともに許可は取っているよぅ。なお、君に拒否権はない」
(ノA`)「」
ξ;゚听)ξ「」
恐れていた事態、恐れていた中佐の言葉に額を抑えた。何故かツンも身体を強張らせていたが、その理由を考える余裕がないほど強烈な目眩が俺を襲う。
提督のまねごとってだけでも割と勘弁願いたいのに、よりによって「こいつ」か。
俺の気持ちを知ってか知らずか、かつて戦艦フッドを海の藻屑に変えた“ドイツ海軍最強の艦娘”は満面の笑みで俺に右手を差し出した。
「Bismarck zweiよ。
これからはKameradじゃなくてAdmiralと呼んだ方がいいかしら?」
('A`)「勘弁してくれ………」
絶望的な気分で差し出された手を握り返しながら、俺は深く深くため息をついた。
('A`)「昇進なんてまっぴらゴメンだよ。休暇の次にな」
…………心の底から、マンドクセぇ。
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