450: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/06/29(木) 04:14:11.58 ID:8fhCldZ+0
(;`∠´)《お前ほどの男だ、おそらくルール地方の……艦娘艤装工場を中核とした区域の惨状はとっくの昔に予測済みだろう!
それと同様の事態が!!コペンハーゲンで発生している!!!》
(=;゚ω゚)ノ「………っ」
ベル=ラインフェルトのここまで悲壮な声を、イヨウ=ゲリッケは長い付き合いの中で初めて聞いた。そしてその声によって、彼はようやく“それ”を現実として受け入れた。
(=;゚ω゚)ノ「………南部への退却の経路は」
(`∠´)《……まずオーデル川でポーランド軍と合流、共同防衛線で深海棲艦の侵攻部隊に備えてくれ。ポーランドが崩壊すればドイツ・イタリアは完全に孤立しヨーロッパの全土失陥が決定的になる。逆に、奴らはポーランド軍が健在である限り横やりを恐れてドレスデン以南への侵攻は鈍化するはずだ。
既にリーンウッド首相が渡りを付けてポーランド以外にチェコ、イタリア、スイス、オーストリア、クロアチアとの連合軍結成が確定している》
(=゚ω゚)ノ「………やるねぇ、あの首相」
何よりも大きいのはスイスの連合軍参加だ。戦力的な面と言うよりは、“永世中立国が禁を破って戦線に参加した”という点が大きい。各国と連携を取るに当たって、足並みを揃える際の大きな材料となる。
(=゚ω゚)ノ「なかなかの腹芸だ、日本のミナミやアメリカのトソンとタメはれそうだよぅ」
(`∠´)《その辣腕ぶりを見届けるためには、何としてもドイツを国家として残す必要があるがな》
(=゚ω゚)ノ「全くだ。…………」
長い沈黙が、二人の間に横たわる。
(=゚ω゚)ノ「………勝てるかね、この戦争」
(`∠´)《さぁな》
イヨウの問いは、彼のものとは思えぬほど不安げなもので。
ベルの答えは、彼のものとは思えぬほど投げやりなものだった。
(`∠´)《私には解らんよ》
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