359: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/06/12(月) 00:56:18.04 ID:UzMXyL4n0
「友軍機対地掃射、リ級eliteに全弾集中!!」
「リ級elite動きません!攻撃を受け続けています!!」
「やれやれやっちまえ!そのままぶっ殺せ!!」
戦車隊に随伴していた面々はやんやの歓声を上げ、その声援に応えるようにMi-24による空襲は一段と激しさを増した。ロケット弾とミサイルの雨にチェーンガンの猛射も加わり、リ級の障壁上から爆光が途切れる様子はない。
先程は奇襲砲火によって一方的に撃墜されたが、本来戦闘ヘリの火力は“ヒト型”にとってもある程度高い脅威度を誇る。少なくともこうも一方的に受け続けていいものではないはずで、俺達陸の人間をわざわざ格闘戦でいたぶるのとはワケが違う。
そのため、艤装による反撃の素振りも見せず攻撃を受け身動きをしないリ級の姿は、確かに周りから見れば“攻撃すらできない”ように見えるのだろう。
────だが俺は、遠目にもかかわらず奴の「眼」に気づいてしまった。
苦痛というよりは不機嫌…………例えるなら最高に楽しい遊びを邪魔された子供のような、幼くも獰猛で残忍な光を宿した「眼」が。
(;'A`)「………逃げろ!!逃げろ!!」
『───────!!!』
聞こえないと解っていても、声を限りに叫ぶ。同時にリ級は、おもむろに足下から何かを持ち上げそれをMi-24めがけて無造作に投げ上げた。
グシャリ─────その音は、Mi-24のコックピットが叩きつけられた大型バイクによって潰されたことによって発せられたもの。
(*;゚∀゚)「…冗談じゃねえぞ!!!」
('A`;)「逃げろ!!退避、退避!!」
ξ;゚听)ξ「戦車隊全速前進!!」
コントロールを失ったMi-24【ハインド】が、激しく回転しながら此方に向かって墜落してきた。ほとんど反射的に痛む身体を堪えて立ち上がり、物陰から飛び出して疾走する。
「※※※※!!?」
先程ホ級の撃破を報告した兵士の乗るレオパルト2A4のスタートが、計器のトラブルか動き出しが遅れる。
「〜〜〜〜〜〜っ」
無情にもその車両に向かって、Mi-24は堕ちていき────
_
(#゚∀゚)「Leberecht!!」
「Jawohl!! Feuer!!」
12.7cm連装砲の砲撃によって、衝突の直前に空中で爆散した。
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