321: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/06/08(木) 01:04:28.17 ID:k+hQ6MSy0
『ガァアッ!!!』
(*;゚∀゚)「………ひょおうっ!?」
道路に飛び出した瞬間、ト級が反撃の砲火を放つ。突風と熱を残して跳んできた砲弾に、ツーが奇声を上げながら身を竦めた。
爆発音。振り返れば、PGS-9が装備されていたトラックが燃えている。拉げた荷台の上では人の形をした何かが炎を纏い、やや離れた位置では今の攻撃に巻き込まれたらしいドイツ兵が上半身だけで転がっていた。
('A`;)「怯むな!いけ、いけ!!」
ξ#゚听)ξ「ドク達の援護を!!
Feuer!!」
『ウグアッ!?』
『ギイッ!!?……アアアッ!!!』
レオパルト1と、トファルデの主砲が立て続けに吠える。前者の弾丸は寸分違わぬ狙いで先程の着弾点をもう一度射抜き、後者の砲弾はその隣に進み出てきたロ級eliteに直撃する。
だがロ級の方は衝撃に踏みとどまり、艤装をゆっくりと此方に向けてきた。
「Fire!!」
『ガッ……!?』
その横っ面に、サイ大尉に後続していた海兵隊がLAWをぶち込む。踏ん張りきった直後で態勢が安定していないロ級の巨躯が揺れ、砲塔ががくりと下を向いた。
ξ#゚听)ξ「Go Missile!!」
《Jawohl!!》
『アゲァッ!?ア゛ア゛ッ……オォオ………』
ツンが叫び、プーマ戦闘車の砲塔からスパイクLR対戦車が二発連続で撃ち出される。
一発目が頭部を上から撃ち抜き、二発目は持ち上がり露わになったロ級の下あごを吹き飛ばし艤装に突き刺さる。
ロ級はぐらりぐらりと身体を揺らし、イ級の屍の上に折り重なるようにして倒れ込み息絶えた。
『ォオオオオッ!!!』
完全に左頭部を失ったト級の方は、しかしながらまだ生きていた。仲間の死に対する怒りからか一際高く咆哮すると、200mほど距離を詰めていた俺達に向かって機銃を放つ。
('A`#)「飛び込め!!」
(*゚∀゚)「うひぃっ!!」
咄嗟にツーの首根っこを掴みながら、陥没した道路の穴の中に飛び込む。アスファルトを弾丸が削り、すぐ傍を火線が走り抜けた。
道路はハ級による地下からの攻撃で、そこかしこがめくれ上がったり陥没している。幸い、隠れる場所には事欠かない。
敵を引きつけつつのゲリラ戦にはうってつけだ。
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