278: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/05/30(火) 01:20:56.36 ID:oJKoS9010
('A`;)「───────!!?」
顔を、上げる。
《Prinz EugenよりCP、高速飛翔体が東部よりベルリン上空を通過、敵編隊に着弾!!》
一瞬の静寂を切り裂き、西から響いてきた爆発音と雷鳴のように瞬く閃光。プリンツの口調は明らかに混乱しており、上擦り震えてかなり聞き取りづらい。
無理もない、それをよく知る俺ですら、驚愕で思考がまとまらない。
それは、深海棲艦の砲撃や艦載機のものでも、艦娘の放ったそれらでもない。軍人として聞き慣れていたが、しかしこの場では聞こえるはずがないと思っていたもの。
我らがドイツの“忌むべき過去”がその先駆を生み出した、人類の知恵と技術の結晶である近代兵器。
《高速飛翔体、更に2発が着弾!!深海棲艦編隊、爆炎に包まれ被害甚大!!隊列大きく乱します!!》
空対空ミサイルの、飛翔音。
《敵編隊、ベルリン上空への侵入を中断し散開───きゃあっ!?》
息継ぐ間もなく、甲高いジェット音と共に今度は銀色の機影が音速で空を飛び去っていく。4つの銀影の内一つが、新たに1発のミサイルを西に向かって撃ち放った。
('A`)「………F-16」
《高層観測班より全在ベルリン軍に伝達!!》
呆然と空を見上げていた俺の耳朶に、絶叫が突き刺さった。驚愕と歓喜に溢れた声で、観測班の一人が狂ったように叫んでいる。
《友軍機がベルリン上空に飛来!!
増援は、ポーランド空軍機です!!!》
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