242: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/05/22(月) 01:10:08.58 ID:i/R4/LC00
(#'A`)「迫撃砲隊、砲撃開始!目標、フランス広場!!」
《砲兵陣地了解、衝撃に備えよ!》
背後から響いてきたズンッ!という地鳴りのような砲声。程なくして、今度は味方の砲弾が曲線を描いて飛来する。
『ォオオオッ!?』
『ウォオオオ………』
立て続けに炸裂する、10発を越える120mm砲弾。通常種の装甲と耐久では為す術も無く、背面から黒煙と肉片を吹き出しながら二体のハ級は広場に横倒しとなって息絶えた。
『ヴヴァアっ……』
そしてeliteといえども所詮は駆逐艦。俺たちや海兵隊に気を取られていて回避や防御が出来ず全弾が直撃したことも有り、明らかに大きな損害を受けた様子でゆっくりと後退る。
当然、逃がさない。
('A`#)「────Graf!!」
《抜かりはない!!》
軽快なレシプロエンジン音を響かせて、頭上十数メートルの位置を駆ける4つの小さな影。
Fw 190───メッサーシュミット、スツーカと共に連合国を震え上がらせたナチス・ドイツの傑作機“フォッケウルフ”が、逃げるイ級の懐に飛び込む。
『グゥアアアアアアッ!!!???』
背中ギリギリ、ほんの30cmほどの距離を飛びつつ爆弾を投下。爆撃は全て、迫撃砲弾の命中跡に寸分の狂い無く叩き込まれる。
イ級eliteは激しくもだえ、断末魔の悲鳴を上げた後前のめりに崩れ落ちた。
(#'A`)「敵艦沈黙確認!後続部隊随時突入して前線を押し上げろ!!損害出るまでは先鋒がとにかく突貫する!!」
《Graf Zeppelinより前線指揮車、予定通りFW190を補給に下げる!!》
(#'A`)「あぁ、手はず通り頼む!!他の艦娘、並びに機甲師団も合図があるまでは
後衛待機だ!!」
《《《Jawohl!!》》》
とにかく、時間との勝負だ。向こうが完全に“お姫様”の周りを固めきるまでに、可能な限り此方の不利を消していく。
(#'A`)「いいか、非ヒト型による前段防御にはGraf Zeppelinの航空支援以外一切艦娘の手を借りない!!人間の兵器のみで全ての防衛線を突破する!!
足を止めるな、走り抜け!!」
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